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独裁国では平均余命が短縮、UHC進展も遅延

2020年11月7日  British Medical Journal

国の独裁化と国民の健康転帰およびユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC、全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを支払い可能な費用で受けられる状態)進展の関連を合成コントロール法を用いた分析で検討。2000-10年に独裁が始まった17カ国と1989-2019年に独裁体制が一度もなかった119カ国(対照国)を対象とした。 平均すると、独裁開始後10年間で、5歳時のHIV感染のない平均余命が64.7年から66.1年へと2.2%改善したが、独裁化がなければ66.9年へと3.5%(95%CI 3.3%-3.6%、P<0.001)改善していたと推定された。UHC実効的カバレッジ指数(範囲0-100)は42.5から47.6へと11.9%改善したが、独裁化がなければ51.1へと20.2%(同19.6%-21.2%、P<0.001)改善していたと推定された。国民1人当たりの医療費自己負担額は4ドルから4.4ドルへと10.0%増加したが、独裁化がなければ4.2ドルへと4.4%(同3.9%-4.6%、P<0.001)の増加に抑えられていたと推定された。 この記事への読者の皆様(医師)か...