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消化管大手術後の早期NSAID投与にAKIとの関連みられず

2020年11月8日  Annals of Surgery

英国およびアイルランドの病院173施設で待機的または緊急の消化管大手術施行患者5240例を対象に、早期(術後0-3日)の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)投与と術後の急性腎障害(AKI)および吻合部漏出の関連を前向きコホート研究の二次解析で検討した。19.8%の患者が早期NSAID投与を受けた。 7日時のAKI発生率はNSAID投与群10.6%、非投与群14.9%、吻合部漏出発生率は4.8%、6.0%だった。傾向スコアでマッチングした解析の結果、早期NSAID投与にAKIとの有意な関連は認められず(調整後オッズ比0.80、95%CI 0.63-1.00、P=0.057)、用量や投与時期別の解析結果も同じだった。吻合施行患者でのNSAID投与も吻合部漏出との関連はなかった(同0.85、0.58-1.21、P=0.382)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォーム...