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発症が稀な妊娠関連大動脈解離の特徴と転帰

2020年11月8日  専門誌ピックアップ

1998-2018年の大動脈解離国際レジストリ(IRAD)のデータを用いて、妊娠中または分娩後12週以内に大動脈解離を発症した女性29例を対象に、妊娠関連大動脈解離の特徴および転帰を検討した。 妊娠感染大動脈解離は全大動脈解離の0.3%、女性の大動脈解離の1%を占めた。A型大動脈解離例の大動脈径平均はバルサルバ洞54.5mm、上行大動脈54.7mm、B型大動脈解離例の下行大動脈径平均は32.5mmだった。20例(69%)に大動脈障害または大動脈障害の家族歴があり、内訳はマルファン症候群が13例(65%)、ロイス・ディーツ症候群が2例(10%)、大動脈二尖弁が2例(10%)、大動脈疾患家族歴が2例(10%)、家族性胸部大動脈瘤が1例(10%)だった。患者の47%が発症まで大動脈障害の存在に気付かなかった。大動脈解離による入院後生存率は97%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありませ...