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RAF-MEK阻害薬間欠投与がRAF-RAS-MEK変異がんで抗腫瘍効果示す

2020年11月8日  The Lancet Oncology

英国の単一施設で、RAS-RAF-MEK変異固形がん患者および多発性骨髄腫患者計58例を対象に、RAF/MEK阻害薬CH5126766(VS-6766)間欠投与の安全性、毒性および抗腫瘍効果を用量漸増パートとバスケット用量拡大パートから成る第I相非盲検試験で検討。データカットオフ時の追跡調査期間中央値は2.3カ月だった。 その結果、4.0mg週3回投与群に両側の網膜色素上皮剥離(グレード3、1例)、3.2mg週3回投与群に発疹(グレード3、2例)およびクレアチンホスホキナーゼ(CPK)増加(グレード3、1例)の用量制限毒性が認められた。第II相推奨用量を4.0mg、週2回(月曜と木曜、または火曜と金曜)に決定した。主なグレード3-4の治療関連の有害事象は、発疹(19%)、CPK増加(11%)、低アルブミン血症(11%)、疲労(4例、7%)だった。5例(9%)に治療関連の重篤な有害事象が認められたが、治療関連死はなかった。期間中、57例中8例(14%)が疾患進行のため死亡した。バスケット拡大パートで評価が可能だった26例中7例(27%)が奏効を得た。 この記事への読者の皆様(医師)から...