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中咽頭がんの予後をmiRNAシグネチャーで予測

2020年11月9日  専門誌ピックアップ

中咽頭扁平上皮がん(OPSCC)患者のマイクロRNA(miRNA)シーケンスデータを基に、臨床的に実行可能な予後予測分類子を開発し、その妥当性を検証。セントルイス・ワシントン大学の324例およびヴァンダービルト大学の130例から腫瘍組織を採取し、それぞれをモデル訓練と妥当性検証に使用した。がんゲノムアトラス(TCGA)の79例も独立した妥当性検証の対象とした。 解析で特定した26-miRNAシグネチャーのリスクスコアに基づく分類での高リスク患者群は、低リスク患者群に比べ全生存期間が短かった(ハザード比3.80、P<0.001)。このシグネチャーでHIV陽性患者の予後も予測できた(同3.07、P<0.001)。妥当性検証で、このシグネチャーが統計的有意な全生存の予後予測因子だというこが示され、ハザード比はTCGAコホートで6.05(P<0.001)、ヴァンダービルト大学コホートで7.98(P<0.001)、同大学HPV陽性コホートで8.71(P<0.001)だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、...