2013-14年の米国国民健康栄養調査に参加した40歳以上の男女3503人を対象に、嗅覚障害と5年全死亡の関連をコホート研究で検討。対象者の平均年齢は59.0歳、52.3%が女性だった。 その結果、8種類の嗅素による客観的嗅覚検査(Pocket Smell Test:PST)で判定した嗅覚障害有病率は13.5%、嗅覚障害の自己報告率は21.6%だった。多変量モデルで、5年全死亡リスクがPSTスコア1点低下当たり18%上昇した。死亡と客観的嗅覚障害の2項(ハザード比1.95、95%CI 1.19-3.21)および線形(同1.19、1.08-1.31)評価結果の関連は65歳以上群で有意だったが、40-64歳群では有意ではなかった。自己報告の嗅覚障害と死亡の間に関連はなかった。認知機能評価結果およびうつ病で調整した後もなお、高齢者の客観的嗅覚障害と死亡の間に関連が認められた(同1.18、1.01-1.37)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレ...
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