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食道がん、β遮断薬使用者でOS改善

2020年11月11日  専門誌ピックアップ

放射線治療を実施した食道がん患者418例を対象に、β遮断薬使用の有無と転帰の関連を検討。291例に術前補助または根治的化学放射線療法を実施し、このうち27.8%(81例)が治療時にβ遮断薬を服用していた。 その結果、β遮断薬使用者は、非使用者と比べて遠隔制御が有意に良好だった(22.2% vs. 37.9%、P=0.035)。Cox回帰分析で、β遮断薬使用に無増悪生存期間(P<0.001、ハザード比0.42、0.27-0.66)と全生存期間(OS、P=0.002、同0.55、0.38-0.81)の改善と有意な関連が認められた。T病期、N病期、性別、術前補助療法または根治療法、カルノフスキーの全身状態スコア、アスピリン使用の有無を傾向スコアでマッチさせた解析で、β遮断薬使用に有意な無増悪生存改善効果が示された(P=0.005)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォ...