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NSCLCの陽子線治療、IMPTの方がPSPTより毒性低い

2020年11月11日  専門誌ピックアップ

局所進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者139例を対象に、強度変調陽子線治療(IMPT)と受動散乱陽子線治療(PSPT)後の毒性と生存率を独立コホート2件の非無作為化試験で比較した。 追跡調査期間中央値はPSPT群23.9カ月、IMPT群29.0カ月だった。平均照射量中央値は肺(16.0Gy vs. 13.0Gy、P<0.001)、心臓(10.7Gy vs. 6.6Gy、P=0.004)、食道(27.4Gy vs. 21.8Gy、P=0.005)で、IMPTの方が低かった。IMPTコホートではPSPTと比べて、グレード3以上の肺毒性(17% vs. 2%、P = 0.005)および心毒性(11% vs. 0%、P=0.01)の発現率が低かった。ベースラインの不均衡を傾向スコアでマッチングした後もIMPTコホートの方が肺毒性(28% vs. 3%、P=0.006)および心毒性(14% vs. 0%、P=0.05)発現率が低かった。このほか、IMPT群の方が全生存期間中央値が良好だった(36.2カ月 vs. 23.9カ月、P=0.09)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募...