1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 進行卵巣がんのNAC、患者や腫瘍特性で効果に差

進行卵巣がんのNAC、患者や腫瘍特性で効果に差

2020年11月12日  専門誌ピックアップ

2010-16年の米国国立がん研究所の監視・疫学・最終結果プログラムに登録されているIII-IV期高悪性度漿液性卵巣がん患者のデータを用いて、術前補助化学療法(NAC)実施状況および転帰を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、65歳以上の患者(相対増加率48.4%)、IV期の患者(同35.2%)、III期の患者(同25.0%)でNAC実施率が有意に高かった(いずれも傾向のP<0.05)。総生存率は、高齢患者(ハザード比1.07、95%CI 0.95-1.02、P=0.284)、病期IV期の患者(同0.96、0.84-1.10、P=0.564)、疾患進展度T3/N1/M1の患者(同1.06、0.84-1.32、P=0.640)ではNAC群と一次腫瘍減量手術(PCS)群で同等だったが、若年患者(同1.22、1.07-1.38、P=0.004)、III期の患者(同1.26、1.13-1.41、P<0.001)、T3/N0/M0の患者(同1.38、1.20-1.58、P<0.001)ではNAC群の方がPCS群よりも低かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています...