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小児の輸液療法、市販の等張液で電解質障害リスク上昇

2020年11月12日  JAMA Pediatrics

急性疾患の小児(生後6カ月-12歳)614例を対象に、市販の等張液を用いた輸液療法の電解質障害リスクを無作為化臨床試験で検討。対象患児を市販の等張液(5%ブドウ糖溶液中にナトリウム140mmol/Lおよびカリウム5mmol/L含有)投与群と低張液(5%ブドウ糖溶液中にナトリウム80mmol/Lおよびカリウム20mmol/L含有)投与群に無作為に割り付けた。 その結果、臨床的に重大な電解質障害(3.5mmol/L未満の低カリウム血症、148mmol/L超の高ナトリウム血症または132mmol/L未満の低ナトリウム血症)が発生した小児の割合は、等張液投与群20%、低張液投与群2.9%だった(P<0.001)。等張液投与群の電解質障害リスクは、低張液投与群の6.7倍だった。等張液投与群では、19%に低カリウム血症、1.3%に高ナトリウム血症が発現した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありませ...