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心臓デバイス選択にメーカーの医師への支払いが影響

2020年11月12日  Journal of the American Medical Association

米国で、植込み型除細動器(ICD)または両心室ペーシング機能付植込み型除細動器(CRT-D)の機器選択に、機器メーカーから医師への顧問料、講師料などの支払いが及ぼす影響を横断研究で検討。全米心血管データレジストリのICDレジストリデータをOpen Payments Programの支払いデータと関連付け、主要なメーカー4社の機器を初めて植え込んだ患者14万5900例(年齢中央値65歳、29.6%が女性)を特定。植込みを実施した医師に最高額を支払ったメーカー別に4群に分け、各群の同メーカー製機器の使用率とコホート全体の同メーカー製機器の使用率(予想普及率)との絶対差を算出した。 その結果、医師4435人のうち4152人(94%)が機器メーカーから何らかの支払いを受けていた(中央値1211ドル)。医師への支払いが最高額だったメーカー製機器の植込みを受けた患者の割合は38.5-54.7%で、同メーカー製機器の植込みの確率はそれ以外の各メーカーの機器と比べていくぶん高かった。予想普及率との絶対差は、メーカーA、B、C、Dでそれぞれ22.4%、14.5%、18.8%、30.6%だった。 ■この...