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治療のICER、費用対効果の閾値は推定10万4000ドル/QALY

2020年11月12日  Annals of Internal Medicine

米国で、治療の費用対効果が高いと考えられる1 QALY(質調整生存年)獲得当たりの増分費用効果比(ICER)の閾値を推定すべく、民間健康保険を直接購入した米国人10万人のコホートでシミュレーションを実施。保険料上昇、医療支出額増加による保険解約者の数、それによる追加死亡数、死亡・罹病の増加により失われたQALYを推定した。 その結果、医療支出1000万ドル増加ごとに1860人が無保険になり、死亡5件の原因となり、死亡により81 QALYが失われ、疾病により15 QALYが失われると推定された。ここから、1 QALY当たりの費用対効果の閾値は10万4000ドル(2019年米ドル換算)だということが示唆された。利用可能な科学的根拠を考慮すると、この閾値が1 QALY当たり15万ドルを上回る確率は約14%、1 QALY当たり10万ドルを下回る確率は約48%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるもの...