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直腸がんの一部で待機療法が手術の代替に

2020年11月13日  専門誌ピックアップ

術前補助化学放射線療法(nCRT)を実施した非転移性直腸がん患者を対象に、完全奏効例に用いる待機療法(watch-and-wait)と手術の転帰を医療記録のレビューで比較。nCRTの効果を判定した406例中95例(23%)が内視鏡的完全奏効(術前補助療法終了時の直腸指診と内視鏡検査で陰性)を得た。追跡期間中央値は35カ月だった。 待機療法群(53例)の3年無局所再増殖率は85%だった。手術群(42例)と待機療法群の3年全生存率は100%、88%(P=0.03)、直腸がん特異的生存率は100%、95%(P=0.16)、再増殖がない無再発率(freedom from nonregrowth recurrence)は92%、85%(P=0.36)だった。局所再増殖が見られた待機療法群6例のうち5例(83%)に最終的に遠隔転移が認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投...