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COVID-19から回復した学生アスリートの3割に心MRI異常所見

2020年11月13日  Journal of the American College of Cardiology

米国で、合併症のない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復学生アスリート54例(平均19歳、85%が男性)を対象に、心エコーと心MRIを用いて心臓異常を評価した。 その結果、16例(30%)が無症状、36例(66%)にCOVID-19による軽度の症状、2例(4%)に中等度の症状が報告された。心MRI検査を実施した48例のうち27例(56.3%)に異常所見があり、そのうち19例(39.5%)には心膜遅延増強と心嚢液貯留があった。心膜増強を認めた学生のうち6例(12.5%)に長軸方向ストレイン(GLS)の減少やnative T1値の上昇が認められた。1例に心筋増強、7例(14.6%)にも左室駆出率の低下、GLSの低下、native T1値上昇の有無を問わないGLSの低下などが認められた。native T2値はいずれの学生も正常で、心筋炎症に特異的な画像所見はなかった。LV局所ストレインの階層分類によって固有の心筋表現型3型が確認され、心MRI所見と有意な関連性が示された(P=0.03)。 ■この記事に対する有識者のコメント 香坂俊 慶応義塾大学講師 循環器内科 この論文の内...