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ESUSの微小出血は抗凝固療法の効果に影響なし

2020年11月15日  JAMA Neurology

塞栓源不明の塞栓性脳卒中(ESUS)患者を対象に塞栓症発症抑制に対するリバーロキサバンの有用性をアスピリンと比較した第III相試験(NAVIGATE ESUS試験)のサブグループ解析を実施。微小出血の有無が(抗血小板療法と比較した)抗凝固療法の効果に及ぼす影響を検討した。試験開始時にMRIで確認した脳微小出血に関する情報が入手できた50歳以上の患者3699例を解析対象とした。 395例(11%)に微小出血が認められた。微小出血があると、脳卒中再発リスク(ハザード比1.5、95%CI 1.0-2.3)、脳内出血リスク(同4.2、1.3-13.9)、全死因死亡リスク(同2.1、1.1-4.3)、虚血性脳卒中リスクを伴う脳葉型微小出血リスク(同2.3、1.3-4.3)が増加した。脳卒中再発、虚血性脳卒中、全死因死亡と治療割り付けの間に相互作用はなかった。リバーロキサバンによる脳内出血ハザード比は、微小出血がある患者(同3.1、0.3-30.0)とない患者(同3.0、0.6-14.7、相互作用のP>0.99)で同等だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こち...