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管理図を用いた術後モニタリングで有害事象が減少

2020年11月15日  British Medical Journal

フランスで、手術転帰のモニタリングに用いる管理図と外科チームへの定期的なフィードバックによる有害事象の発生率改善効果を全国規模の並行群間クラスター無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、術後30日以内の主要有害事象(入院患者の死亡、集中治療室の在室、再手術、重度合併症)の複合とし、介入施設と対照施設でプログラム実施前後の手術転帰の変化を比較した。 介入施設(20施設)と対照施設(20施設)で消化管手術を施行した成人15万5362例のデータを解析した。管理図の導入後、介入施設では対照施設と比較して、主要有害事象の絶対リスクが0.9%低下し、主要有害事象の有意な減少(調整オッズ比0.89、95%CI 0.83-0.96)、患者の死亡(同0.84、0.71-0.99)、集中治療室の在室(同0.85、0.76-0.94)が認められた。再手術にも同じ傾向が認められたが(同0.91、0.82-1.00)、重度合併症には変化がなかった(同0.96、0.87-1.07)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投...