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コルヒチンでCAD患者の心血管イベントリスク低下

2020年11月14日  New England Journal of Medicine

慢性冠動脈疾患(CAD)患者5522例を対象に、コルヒチンによる心血管イベントリスク低下効果を二重盲検無作為化比較試験で検討した。 その結果、主要評価項目に規定した心血管イベントは、コルヒチン群の6.8%、プラセボ群の9.6%に発生した(100人・年当たりの発生率2.5 vs 3.6件、ハザード比0.69、95%CI 0.57-0.83、P<0.001)。主な副次評価項目(心血管死、自然発症の心筋梗塞、虚血性脳卒中の複合)は、コルヒチン群の4.2%、プラセボ群の5.7%に発生した(同1.5 vs 2.1件、0.72、0.57-0.92、P=0.007)。 このほか、自然発症の心筋梗塞または虚血による冠動脈血行再建術、心血管死または自然発症の心筋梗塞、虚血による冠動脈血行再建術および自然発症の心筋梗塞の発生率も、コルヒチン群の方がプラセボ群より有意に低かった。心血管以外の原因による死亡率は、コルヒチン群の方がプラセボ群よりも高かった(同0.7 vs 0.5件、1.51、0.99-2.31)。 ■この記事に対する有識者のコメント 香坂俊 慶応義塾大学講師 循環器内科 コルヒチンの冠動脈疾...