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転倒リスク高齢者への多因子介入で骨折減らず

2020年11月15日  New England Journal of Medicine

英イングランドの一般診療所63施設で、3通りの高齢者転倒予防介入策の効果を実用的クラスター無作為化比較試験で検討。70歳以上の高齢者9803例を対象に、アドバイスの郵送単独、アドバイス郵送に加えた(質問票による)転倒リスクの選別+高リスク者に対象を絞った運動介入、アドバイス郵送に加えた転倒リスク選別+高リスク者に対象を絞った多因子転倒予防介入の骨折発生率を推定した。 9802例から骨折に関するデータを入手できた。転倒リスク選別+対象を絞った介入では骨折発生率は低下しなかった。骨折発生率比は、運動群とアドバイス郵送群の比較で1.20(95%CI 0.91-1.59)、多因子転倒予防介入群とアドバイス郵送群の比較で1.30(95%CI 0.99-1.71)だった。運動介入では健康関連QOLがわずかに改善し、総費用が最も低かった。試験期間中、3件の有害事象(狭心症発作1件、多因子の転倒予防評価中の転倒1件、股関節骨折1件)が発生した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Co...