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がん治療、1カ月遅延でも死亡リスク上昇 メタ解析

2020年11月16日  British Medical Journal

がん治療の開始遅延と死亡率の関連を系統的レビューおよびメタ解析で検討。膀胱がん、乳がん、大腸がん、直腸がん、肺がん、子宮頸がん、頭頸部がんに用いる手術、全身療法および放射線療法を検討した論文34報(患者計127万2681例)を解析対象とした。 その結果、検討した適応17項目のうち13項目で、治療の遅延と死亡率上昇の間に有意な関連が見られた(P<0.05)。手術4週間遅延当たりの死亡ハザード比は、結腸切除術1.06(95%CI 1.01-1.12)、乳がん手術1.08(同1.03-1.13)など一貫性が見られたが、全身治療は1.01-1.28とばらつきがあった。放射線療法4週間遅延当たりの死亡ハザード比は、頭頸部がんの根治的放射線療法1.09(同1.05-1.14)、乳房温存手術の術後補助放射線療法0.98(同0.88-1.09)、子宮頸がんの術後補助化学療法1.23(同1.00-1.50)だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスと...