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ECMO患者の転帰、脳波検査で予測可能

2020年11月17日  専門誌ピックアップ

体外式膜型人工肺(ECMO)を用いた治療実施中の成人患者139例を対象に、脳波異常の発生状況と3カ月時の神経学的転帰の関連を後ろ向き解析で検討。患者の71%に静動脈ECMOを使用し、81%で連続的に脳波を測定した。 脳波背景(EGG background)を解析した結果、重症脳症を認めた患者の割合は21%、バースト・サプレッションは3%、サプレッションは14%だった。けいれんまたはてんかん重積状態が確認された患者の割合は8%、全般性または一側性の周期性放電は7%、非対称性は19%だった。転帰不良(グラスゴー転帰尺度スコア4点未満)の発生率は71%だった。多変量解析で、虚血性脳卒中または脳内出血(オッズ比4.57、95%CI 1.25-16.74、P=0.02)、サプレッション(同10.08、1.24-82.20、P=0.03)に転帰不良との独立した関連が認められた。共変量で調整後、転帰不良の確率は脳波背景の重症度増加に伴い高くなった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors...