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外科研修医への手術手技標準化指導は有益か

2020年11月17日  Surgical Endoscopy

日本国内で、低侵襲食道切除術(MIE)の手技標準化研修(腹腔鏡下と胸腔鏡下の手技を段階的に学ぶ)を受けた研修医と指導医が執刀したMIEの短期転帰を後ろ向きに比較し、手術時間に影響を及ぼす因子を検討。MIEを施行した食道がん患者308例を指導医執刀群と研修医執刀群に分けて比較した。 指導医群の方が病期III期以上のがん患者の割合が有意に高かったが、指導医群と研修医群の術後合併症発生率(肺炎11% vs. 18%、吻合部漏出11% vs. 13%、死亡0.6% vs. 1.3%)は同等だった。指導医群と研修医群のリンパ節収量(20 vs. 17)やR0切除率(94% vs. 91%)にも有意差はなかったが、胸部手術時間(143±34分 vs. 190±28分)と失血量(93mL vs. 183mL)は研修医群の方が有意に長かった。指導医群にのみ腫瘍学的因子と胸部手術時間延長の相関が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なりま...