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HFpEFの心筋に特徴的な遺伝子発現変化

2020年11月17日  専門誌ピックアップ

駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者41例と対照群54例[駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者30例、脳死臓器ドナー24例]を対象に心筋のトランスクリプトーム解析を実施し、HFpEF患者の遺伝子発現の特徴を調査した。 その結果、対照群に比べると、HFpEF群で有意に発現が変化した遺伝子の約半数(上昇1882、低下2593)がHFrEF群でもほぼ同じ方向で発現が変化していたが、心不全2群間では、5745の遺伝子発現に特異的な変化が認められた。対照群に比べてHFpEF群で発現上昇していた遺伝子は、ミトコンドリアのATP合成および電子伝達経路に関するものが多く、一方でこの経路はHFrEF群では発現低下していた。HFpEF群で発現上昇していた遺伝子にBMIの差との関連を認め、発現低下していた遺伝子は小胞体ストレス、オートファジーおよび血管新生に関与していた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるもの...