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STASありIA期肺腺がんの予後、肺葉切除 vs. 部分切除

2020年11月18日  専門誌ピックアップ

広島大学病院でリンパ節郭清を伴う肺葉切除術または部分切除術を施行した臨床病期IA期肺腺がん患者609例を対象に、患者の特徴および予後を検討。患者の293例(48.1%)にspread through air spaces(STAS)が認められた。 その結果、無再発生存(RFS)率が、STAS陽性腺がんの方がSTAS陰性腺がんよりも有意に低かった(5年RFS:肺葉切除術例で68.2% vs. 90.2%、P<0.001、区域切除術例で81.3% vs. 93.0%、P=0.003)。STASがある患者では、肺葉切除例と部分切除例のRFSに有意差はなかった(同68.2%、81.3%、P=0.225)。多変量解析で、部分切除術がSTASがあった患者のRFSの独立した予後因子でないことが示された(ハザード比0.732、P=0.326)。切除断端が十分でない(0.5mm)1例に局所再発、浸潤性粘液性腺がん1例の温存した肺葉に再発が認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors ...