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入院患者の増悪高リスク自動検出+RRT介入で死亡率低下

2020年11月19日  New England Journal of Medicine

米国で、一般病棟に入院中の患者から臨床的憎悪リスクの高い患者を自動予測モデルで早期に特定し、看護師による遠隔監視と迅速対応チーム(rapid response team:RRT)による介入を実施するプログラムを開発。導入した19施設(介入施設)と対照施設で効果を比較した。主要評価項目は警告後30日以内の死亡率とした。 非ICU入院54万8838件(32万6816例)を特定した。患者の状態が警告閾値に達した入院4万3949件(3万5669例)のうち、1万5487件が介入群、2万8462件が対照群だった。警告後30日以内の死亡率は、介入群の方が対照群より低かった(補正相対リスク0.84、P<0.001)。 ■この記事に対する有識者のコメント 香坂俊 慶応義塾大学講師 循環器内科 こうした研究結果がいつか出てくるであろうとは予測していたが、この規模での解析(54万例)がこれほど早く出てくるとは思っていなかった。容体の変化を予測するのは非常に難しいタスクであるが、カルテの内容を吸い上げてリアルタイムにリスク予測を行っていくことでその補助を行い(rapid response teamと連携)、...