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発症時刻不明の脳卒中、rt-PA静注で機能転帰改善 メタ解析

2020年11月19日  Lancet

発症時刻不明の脳卒中(wake-up stroke)に用いるアルテプラーゼ(rt-PA)静注療法の安全性および有効性を系統的レビューとメタ解析で検討。灌流-拡散MRI、灌流CTまたは拡散強調画像-FLAIR MRIでミスマッチを認めた成人脳卒中患者を対象にrt-PA静注と標準治療またはプラセボとを比較した無作為化試験4件(患者計843例)を解析対象とした。 その結果、主要評価項目に規定した90日時の良好な機能的転帰[修正Rankin Scale(mRS)スコア0-1]達成率は、アルテプラーゼ群47%、対照群39%だった(調整後オッズ比1.49、95%CI 1.10-2.03、P=0.011)。死亡率はアルテプラーゼ群6%、対照群3%(同2.06、1.03-4.09、P=0.040)、症候性頭蓋内出血率はそれぞれ3%、1%未満だった(同5.58、1.22-25.50、P=0.024)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。...