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経口避妊薬使用で膝関節手術後のVTEリスク上昇

2020年11月20日  専門誌ピックアップ

2010-15年に単純膝関節鏡手術および前十字靱帯(ACL)再建術を施行した16-40歳の女性患者6万4165例を対象に、術後の静脈血栓塞栓症(VTE)発症率と混合型経口避妊薬(COCP)使用がVTEの危険因子となる可能性を検討した。 その結果、全体の90日時VTE発症率は低かったが、COCP使用群は非使用群に比べ深部静脈血栓症(DVT)または肺塞栓症(PE)リスクが高かった(オッズ比2.1、P<0.001)。手術別(単純膝関節鏡手術とACL再建術)の解析でもほぼ同じ結果が示された。このほか、COCP使用肥満患者の3.1%、COCP使用喫煙者の4.0%が術後にVTEを発症し(それぞれのオッズ比3.1、4.3、いずれもP<0.001)、肥満と喫煙のVTEリスクに対する相乗効果が確認された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメン...