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アジスロマイシン集団配布に伴う抗菌薬耐性の実態

2020年11月20日  New England Journal of Medicine

サハラ以南のアフリカで実施されている就学前小児への長期にわたるアジスロマイシン集団配布による腸レジストーム(体内の抗菌薬耐性遺伝子が集積する場所)への作用を調査。ニジェールで30の村をアジスロマイシン配布群とプラセボ配布群に割り付け、生後1-59カ月の小児に年2回4年間投与した後、直腸ぬぐい液からを採取して腸レジストームを解析した。主要評価項目は、48カ月後のマクロライド耐性決定因子の割合とした。 48カ月間の平均投与率(±SD)は、プラセボ配布群86.6±12%、アジスロマイシン配布群83.2±16.4%だった。48カ月後に得られたアジスロマイシン配布群の504検体およびプラセボ配布群の546検体を分析した結果、アジスロマイシン配布群のマクロライド耐性決定因子はプラセボ配布群より多く、36カ月後に7.4倍、48カ月後に7.5倍となった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳し...