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低リスク前立腺がんの進行を予測するバイオマーカー

2020年11月22日  European Urology

前立腺摘除術を施行した低リスク前立腺がん患者(生検時GG 1、PSA値10ng/mL以下、臨床病期T2以下)を対象に、血漿マーカー2種と組織スコア2種の病理学的転帰(重症度および病期の進行)予測能を症例対照研究で検討した。 その結果、形質転換成長因子β1(TGFβ1)と可溶性インターロイキン6受容体(IL6-SR)ともに重症度や病期の上昇との有意な関連が認められなかった。細胞周期進行(CCP)スコアで、GG 2またはpT3a(オッズ比1.62、95%CI 1.05-2.49)の軽微な進行、GG 3以上またはpT3b以上(同2.26、1.05-4.90)への大幅な進行が予測できた(P=0.04)。Genomic Evaluators of Metastatic Prostate Cancer(GEMCaP)スコアでも、多かれ少なかれ重症度および病期の進行が予測できた(GG 2またはpT3a:同1.05、1.03-1.08、GG 3以上またはpT3b以上:同1.07、1.04-1.11、P<0.01)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿してい...