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発症6週以内の1型糖尿病、糞便微生物移植で進行抑制

2020年11月23日  専門誌ピックアップ

発症後6週間未満の1型糖尿病(DM)患者20例(年齢18-30歳)を対象に、自家便または健常ドナー便による糞便微生物移植(FMT)の疾患進行抑制効果を無作為化比較試験で検証した。 その結果、12カ月時の混合食刺激時Cペプチド値は、自家糞便微生物移植群の方がドナー糞便微生物移植群よりも有意に良好に保たれていた。小腸のプレボテラ属が残存β細胞機能と逆相関を示し(r=-0.55、P=0.02)、血漿中の代謝産物1-アラキドノイル-GPC(rho=0.56、P=0.01)と1-ミリストイル-2-アラキドノイル-GPC(rho=0.46、P=0.042)の値が残存β細胞保持量と線形の相関を示した。ベースラインのCD4+CXCR3+T細胞数、小腸内のデスルフォビブリオ・ピゲル数、十二指腸生検のCCL22およびCCL5遺伝子発現で、糞便微生物移植後のβ細胞機能保持を予測した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用される...