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一側性難聴児、人工内耳移植で臨床的意義ある聴力改善

2020年11月24日  専門誌ピックアップ

一側性難聴(SSD)小児患者の人工内耳移植後の聴覚および患者報告転帰を観察研究12件(患者計119例、平均年齢6.6歳)の系統的レビューおよびメタ解析で検討した。 その結果、音声知覚に臨床的意義のある改善が見られた患者の割合は雑音下79.6%、静寂下81.0%だった。改善に至らなかった理由は、長期の有病期間(先天性SSDで4年超、言語獲得途上SSDで7年超)が最も多かった。移植後、音源定位も統計的有意に改善した(定位誤差の平均差-24.78°、I2=10%)。有病期間の短い後天性SSD患者で、先天性SSD患者よりも言語聴覚(平均差2.27 vs. 1.58)および空間音響(同2.95 vs. 1.68)の質の改善度が高かった。デバイス非使用患者では、定期的使用患者に比べて難聴有病期間が統計的有意に長かった(群間差中央値6.84)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿...