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COVID-19診断が精神疾患診断の危険因子

2020年11月24日  専門誌ピックアップ

米国54施設の電子カルテネットワーク(匿名化患者データ計6980万例)を用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診断が精神疾患診断増加の危険因子となるかを後ろ向きコホート研究で評価した。 その結果、精神疾患の既往がない患者を見ると、COVID-19診断後14-90日間に初めて精神医学的診断に至る比率が、他の健康事象よりも高かった(それぞれの疾患と比較したハザード比=インフルエンザ2.1、その他の呼吸器感染症1.7、皮膚感染症1.6、胆石症1.6、尿路結石2.2、大骨折2.1、いずれもP<0.0001)。ハザード比は、不安障害、不眠症、認知症が最も大きかった。COVID-19診断後14-90日間に何らかの精神医学的診断に至ったのは18.1%で、そのうち5.8%は初めての精神疾患診断だった。COVID-19診断後14-90日間に初めて認知症診断に至ったのは、65歳以上高齢者の1.6%だった。前年に精神医学系診断を受けていた患者はCOVID-19診断率が高かった(相対リスク1.65、95%CI 1.59-1.71、P<0.0001)。このリスクは、既知のCOVID-19の身体健...