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高LDL-C値で高齢者のMI・ASCVDリスク上昇

2020年11月25日  Lancet

既報から、70歳以上の高齢者で、LDLコレステロール(LDL-C)値が上昇しても心筋梗塞(MI)やアテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)リスクはしないことが示唆されている。そこで、Copenhagen General Population Studyの参加者で、ASCVDと糖尿病がなくスタチンを服用していなかった20-100歳の成人9万1131例を対象に、この仮説を検証した。 その結果、全体でLDL-C値が1.0mmol/L増加するたびにMI発症リスクが上昇し(ハザード比1.34、95%CI 1.27-1.41)、特に70-100歳群で上昇度が大きかった。ASCVDのリスクも、全体(同1.16、1.12-1.21)、70-100歳群ともに上昇した。80-100歳群と70-79歳群では、LDL-C値5.0mmol/L以上(家族性高コレステロール血症が疑われる)で、3.0mmol/L未満と比較してMIリスクが上昇した(▽80-100歳=ハザード比2.99、95%CI 1.71-5.23、▽70-79歳=同1.82、1.20-2.77)。LDL-C値が1.0mmol/L増加するごとの...