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英の降圧ガイドライン推奨事項は日常診療に不適

2020年11月27日  British Medical Journal

英国の高血圧臨床ガイドラインに従った年齢別(55歳未満と55歳以上)、民族(黒人と非黒人)別の推奨事項が日常診療の降圧治療に応用できるかを観察コホート研究で検討。アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬・アンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)、カルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)、チアジド系薬の新規使用者それぞれ8万7440例、6万7274例、2万2040例を対象とした。 その結果、糖尿病がない55歳未満の非黒人で、Ca拮抗薬使用によってACE阻害薬/ARBと比べて12週時の拡張期血圧(SBP)が1.69mmHg低下し、55歳以上では0.40mmHg低下した。糖尿病がない非黒人で年齢層をさらに細かく6群に分け解析すると、75歳以上群でのみ、Ca拮抗薬使用でACE阻害薬/ARB使用と比べて大幅にSBPが低下した。糖尿病がない黒人では、Ca拮抗薬使用によってACE阻害薬/ARB使用と比べて大幅にSBPが低下し(低下量の差2.15mmHg)、非黒人に対応する低下量の差は0.98mmHgだった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実...