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高用量オメガ3にCVリスク改善効果みられず

2020年11月27日  Journal of the American Medical Association

心血管(CV)リスクが高く、高トリグリセリド血症、HDLコレステロール(HDL-C)低値で、スタチン投与中の患者を対象に、高用量オメガ3カルボン酸製剤(オメガ3 CA、4g/日)とコーン油(対照)の心血管転帰にもたらす効果を比較する多施設共同二重盲検無作為化試験を実施。有効性の主要評価項目は、心血管死、非致命的心筋梗塞、非致命的脳卒中、冠動脈血行再建、入院を要する不安定狭心症の複合とした。 中間解析でオメガ3 CAの臨床的便益が低い可能性が示唆され、試験は早期に中止された。22カ国、675施設の計1万3078例(平均年齢62.5歳、35%が女性)70%が糖尿病、LDLコレステロール中央値75.0mg/dL、トリグリセリド中央値240mg/dL、HDL-C中央値36mg/dL、高感度CRP中央値2.1mg/L)を登録した。主要評価項目発生率は、オメガ3 CA群12.0%、コーン油群12.2%だった(ハザード比0.99、95%CI 0.90-1.09、P=0.84)。消化器系有害事象の発現率は、オメガ3 CA群24.7%、コーン油群14.7%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からの...