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早期ECMOで院外心停止の生存率向上

2020年11月28日  Lancet

米国の大学病院で、搬送時間30分以内で、3回の電気ショックで心拍が再開しなかった難治性心室細動を呈する院外心停止(OHCA)患者29例を対象に、体外式膜型人工肺(ECMO)早期導入戦略の効果を第II相単施設無作為化試験で検討(ARREST試験)。患者の平均年齢は59歳、83%が男性だった。 intention-to-treat解析の結果、生存退院率は、標準的な2次心肺蘇生法(ACLS)群7%、ECMO群43%だった(リスク差36.2%、ECMO群の優越性の事後確率0.9861)。ECMO群の優越性の事後確率があらかじめ定めた監視境界(monitoring boundary)を上回ったため、データ安全性評価委員会は、初回中間解析の時点で試験の中止を勧告した。6年累積生存率は、ECMO群の方がACLS群よりも有意に高く、予期せぬ重篤な有害事象はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではあり...