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mRCCのICI治療、PD-L1の有無で転帰予測可能

2020年11月30日  European Urology

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療を受けている転移性腎細胞がん(mRCC)患者で、プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)の有無別の腫瘍学的転帰予測能を既発表研究6件の系統的レビューおよびメタ解析で検討した。 その結果、PD-L1陽性群で陰性群に比べICI治療は有意な客観的奏効率(ORR、オッズ比1.84、95%CI 1.48-2.28)および完全奏効率(CRR、同3.11、2.04-4.75)が高く、病勢進行率が低かった(同0.43、0.31-0.60)。スニチニブ治療患者群と比べると、ICI治療を受けたPD-L1陽性群で有意な無増悪生存率(PFS)改善と関連が見られたが(ハザード比0.65、0.57-0.74)、PD-L1陰性群ではこの関連は見られなかった。スニチニブと比べると、ICI併用療法でPD-L1陽性群の客観的奏効率および無増悪生存率が有意に改善し、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法で最も大きな改善が達成される可能性が高かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDo...