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小児期の鉛曝露が中年期の脳構造的に影響

2020年11月30日  Journal of the American Medical Association

1972-73年出生コホートで45歳までの追跡を受けた564人を対象に、小児期の鉛曝露とMRIで評価した中年期の脳の構造的完全性の関連を縦断的コホート研究で検討(Dunedin試験)。追跡期間中央値は34年で、被験者の54%が男性だった。11歳時の平均血中鉛濃度は10.99μg/dLだった。 共変量調整後の解析で、11歳時の血中鉛濃度5μg/dL増加で45歳時の皮質表面積の1.19cm2縮小(95%CI -2.35--0.02、P=0.05)、海馬体積の0.10cm3低下(同-0.17--0.03、P=0.006)、異方性度(FA)の低下(b=-0.12、95%CI -0.24--0.01、P=0.04)、暦年齢と脳年齢の差を示すBrainAGE指数での脳年齢0.77歳増加(95%CI 0.02-1.51、P=0.05)、IQスコアの2.07低下(同-3.39--0.74、P=0.002)、情報提供者が評価した認知機能障害スコアの0.12増加(同0.01-0.23、P=0.03)と有意な関連が見られた。対数変換した白質高信号領域(b=0.05log mm3、95%CI -0.02--...