高度催吐性リスク化学療法(HEC)の初回サイクル実施予定の患児240例(5-18歳)を対象に、オランザピンによる化学療法誘発性悪心・嘔吐(CINV)の予防効果を医師主導無作為化非盲検試験で検討。全例にアプレピタント、オンダンセトロン、デキサメタゾンを投与し、試験群の患児にオランザピンを追加投与した。231例(対照群116例と試験群115例)を修正intention-to-treat解析の対象とした。 その結果、試験群は対照群に比べて、完全奏効率(嘔吐なし、救済治療なし)が高かった(急性期78% vs. 59%、P=0.001、遅発期74% vs. 47%、P<0.001、全期間64% vs. 38%、P<0.001)。悪心のない患児の割合も試験群で有意に高かった(急性期74% vs. 52%、P<0.001、遅発期74% vs. 47%、P<0.001、全期間64% vs. 37%、P<0.001)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレン...
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