1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 白内障合併POAG、マイクロステント留置の3年転帰良好

白内障合併POAG、マイクロステント留置の3年転帰良好

2020年12月1日  Ophthalmology

白内障を併発した原発開放隅角緑内障(POAG)患者556例556眼を対象にシュレム管マイクロステント(商品名Hydrus)留置の効果を検証した多施設無作為化臨床試験(HORIZON試験)の3年転帰を報告した。 その結果、水晶体吸引術後3年時の眼圧はステント留置群16.7±3.1、非留置群17.0±3.4(P=0.85)、緑内障薬投与回数は0.4±0.8回、0.8±1.0回、投薬なしの患者の割合は73%、48%だった(いずれもP<0.001)。投薬なしでの眼圧18mmHg以下達成率は留置群56.2%、非留置群34.6%で(P<0.001)、少なくとも20%、30%または40%以上の眼圧低下達成率も留置群で高かった。切開緑内障手術の累積発生率は留置群0.6%、非留置群3.9%だった(ハザード比0.156、95%CI 0.031-0.773、P=0.020)。術後の角膜内皮細胞数に差はなく、視力低下をもたらす手術またはデバイス関連の重篤な有害事象は両群ともなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名...