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プライマリ・ケアで導入可能な断酒補助薬は

2020年12月1日  British Medical Journal

プライマリ・ケアで、解毒治療を完了したアルコール依存症患者に用いる最も有効性が高い介入を明らかにすべく、系統的レビューとネットワークメタ解析を実施。4週間以内に解毒治療が完了したアルコール依存症患者を検討した無作為化対照試験64件(43通りの介入策)を対象に、介入開始から12週間後の断酒継続(有効性)と脱落率(受容性の代理指標)を検討した。 その結果、プラセボと比較して、断酒の確率が上昇し中等度の根拠の確実性が得られた唯一の介入は、アカンプロサートだった(オッズ比1.86、95%CI 1.49-2.33、絶対確率38%に相当)。脱落を報告した試験62件のうち、プラセボ(確率50%)よりも脱落率が低く、中等度の根拠の確実性が得られた介入はアカンプロサート(同0.73、0.62-0.86、42%)、ナルトレキソン(同0.70、0.50-0.981、41%)、アカンプロサート+ナルトレキソン(同0.30、0.13-0.67、17%)だった。その他の介入は、根拠の確実性が低く、断酒維持、脱落抑制に有用かは明らかになっていない。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(...