2017 ACC/AHA定義の高血圧で母体・新生児の有害転帰リスク上昇

単胎妊娠女性1万8801例を対象に、米国心臓病学会・米国心臓協会（ACC/AHA）ガイドライン2017で定義する血圧上昇およびステージ1高血圧の妊娠高血圧症候群（HDP）などの有害転帰との関連を後ろ向きコホート研究で検討。妊娠20週までに収縮期血圧120-129mmHgを2回以上測定した場合を血圧上昇、収縮期血圧130-139mmHgを2回以上および拡張期血圧80-89mmHgを2回以上、またはそのいずれかを測定した場合をステージ1高血圧に分類した。 その結果、HDPリスクは、正常血圧群4.2％、血圧上昇群6.7％（調整オッズ比1.50、95％CI 1.26-1.79）、ステージ1高血圧群10.9％（同2.54、2.09-3.08）、慢性高血圧群28.4％（同7.14、6.06-8.40）だった。ステージ1高血圧群は正常血圧群に比べて、新生児集中治療室入室（15.8％ vs. 13.0％、調整オッズ比1.21、95％CI 1.03-1.42）、37週未満の早産（7.2％ vs. 5.2％、同1.45、1.16-1.81）、妊娠糖尿病（14.8％ vs. 6.8％、同2.68、2.27...