O型Rh（－）は新型コロナ感染・重症化リスクがやや低い

カナダ・オンタリオ州で、ABO式・Rh式血液型と新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）感染リスクおよびコロナウイルス感染症（COVID-19）重症化リスクとの関連を検討する集団ベースのコホート研究を実施。SARS-CoV-2検査を実施したABO式血液型が判明している成人および小児22万5556例（平均年齢54歳）を組み入れた。主要評価項目はSARS-CoV-2感染（PCR検査で判定）、副次評価項目は重症COVID-19発症または死亡とした。 A型、AB型、B型と比較したO型のSARS-CoV-2感染の調整相対リスクは0.88（95％CI 0.84-0.92、絶対リスク差1000例当たり－3.9例）だった。Rh（－）はSARS-CoV-2感染に対して保護効果があり（調整相対リスク0.79、95％CI 0.73-0.85、絶対リスク差1000例当たり－6.8例）、O（－）では特に保護効果が高かった（同0.74、0.66-0.83、－8.2例）。このほか、重症COVID-19または死亡のリスクは、O型は他の血液型よりも低く（同0.87、0.78-0.97、－0.8例）、Rh（－）はRh...