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卵巣がんの75%超に免疫共抑制分子TIM3陽性を確認

2020年12月3日  専門誌ピックアップ

術前補助化学療法(NACT)を実施した上皮性卵巣がん患者98例を対象に、NACT前後に採取した標本を用いて免疫共抑制分子(IDO、PDL1、LAG3、TIM3)の発現を調べ、NACTによる変化および転帰との関連を検討した。 その結果、最も多い共調整因子はTIM3で、標本の75%超にTIM3陽性が確認された。IDO、PDL1、LAG3はそれぞれ標本の22%、28%、17%で陽性だった。卵巣腫瘍の過半数で複数の共調整因子(2個、3個または全4個)の発現が認められた。しかし、バイオマーカーでは相互の関連が見られなかった。NACTは共調整因子の発現に顕著な影響を及ぼし、患者の70%以上でバイオマーカーが陰性から陽性またはその逆の変化を示した。プラチナ感受性患者と耐性患者の間で、共調節因子発現のパターンに有意差はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認く...