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brolucizumabで眼内炎・視力低下リスク上昇

2020年12月4日  Ophthalmology

未治療滲出型加齢黄斑変性(nAMD)患者1817例を対象に抗VEGF薬brolucizumabの効果を検討した第III相無作為化試験2件(HAWK試験およびHARRIER試験)の事後解析で、眼内炎、網膜血管炎、網膜血管閉塞症リスクを検討した。 その結果、brolucizumab投与群の50眼に、brolucizumab投与によると思われるIOI、網膜血管炎、網膜血管閉塞イベントが確認され、発生率は眼内炎4.6%、眼内炎+血管炎3.3%、眼内炎+血管炎+閉塞2.1%だった。眼内炎のある8眼(0.74%)に中等度以上(ETDRS視力表で15文字以上)の視力低下が見られ、そのうち7眼には眼内炎+血管炎+閉塞が確認された。さらに、この8眼中5眼には、初回brolucizumab投与後3カ月以内に最初の眼内炎関連イベントが発生していた(6カ月以内に7眼に増加)。アフリベルセプト群の眼内炎発生率は1.1%、中等度以上の視力低下は0.14%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors...