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チカグレロル併用で障害が残る脳卒中再発抑制

2020年12月4日  JAMA Neurology

一過性脳虚血発作または軽症虚血性脳卒中を発症した患者1万1016例を対象に、アスピリンとチカグレロル併用療法とアスピリン単独療法の障害が残る脳卒中再発または死亡抑制効果を無作為化試験で比較(THALES試験)。30日以内の障害が残る脳卒中または死亡発生までの時間を主要評価項目とし、改良Rankin尺度スコア(mRS)2点以上を障害が残る脳卒中と定義した。 その結果、チカグレロル併用群4.0%、アスピリン単独群4.7%にmRS 2点以上の主要評価項目が発生した(ハザード比0.83、95%CI 0.69-0.99、P=0.04)。それぞれ1.3%、1.6%にmRS 0点または1点の主要評価項目が発生した(同0.79、0.57-1.08、P=0.14)。脳卒中が再発した患者のmRSを解析すると、脳卒中再発後の障害負担は、チカグレロル併用群の方が低いことが示された(オッズ比0.77、95%CI 0.65-0.91、P=0.002)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Comm...