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COVID-19回復後も細胞性免疫応答系に長期影響

2020年12月4日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染後約10週間で軽快したCOVID-19回復期患者(109例)と健康対照(98例)を対象に、全末梢血検体分析による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)特異抗体値を測定して長期免疫学的変化を評価した。 その結果、COVID-19回復期患者は罹患後10週時でも好中球数が少なかったが、細胞傷害性CD8+ T細胞は活性化しており、HLA-DRとCD38発現の亢進が示された。CD3+CD4+とCD3+CD8+エフェクターメモリー細胞はいずれも高値だったが、CD25+Foxp3+T調節細胞は低値だった。移行期B細胞値と形質細胞芽球値はいずれも有意に上昇していた。臨床症状との関連性では、発熱(期間、重症度)に、セントラルメモリーCD4+T細胞数、抗S抗体値、抗RBD抗体値との相関性が認められたが、抗NC抗体値との相関性はなかった。CD3+CD45RA+CD62L+CD31+最近の胸腺移出T細胞数による「免疫学的若年者」には、味覚/嗅覚の喪失と関連性が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していた...