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高齢者がスタチンの便益を得るには2.5年必要

2020年12月4日  JAMA Internal Medicine

ガイドラインでは、介入から便益が得られるまでの時間(time to benefit:TTB)よりも平均余命が長い高齢者に一次予防を実施することを推奨している。そこで、50-75歳の男女の一次予防を目的としたスタチン服用のTTBを検討すべく、無作為化試験8件(対象計6万5383例、平均年齢55-69歳、平均追跡期間2-6年)のメタ解析を実施。主要評価項目は、最初の主要有害心血管イベント(MACE)発生の絶対リスク減少率(ARR)閾値0.002、0.005および0.010までの時間とした。 その結果、スタチンによる全死因死亡率低下効果が示された試験は1件のみだった。スタチン服用者100例につきMACE 1件を回避するために2.5年を要することが示唆された。スタチン服用者200例につきMACE 1件を回避(ARR=0.005)するためのTTBは1.3年、500例につきMACE 1件を回避(ARR=0.002)するためのTTBは0.8年だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctor...