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重症COVID-19に回復期血漿は無効

2020年12月5日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に用いる回復期血漿の有効性をプラセボ対照無作為化比較試験で評価。COVID-19のため重度肺炎を来した成人入院患者333例を回復期血漿群(228例)とプラセボ群(105例)に2対1の割合で割り付けた。 症状発現から試験登録までの期間中央値は8日だった。投与した回復期血漿の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)総抗体価中央値は1:3200だった。6段階順序尺度で判定した30日時の臨床転帰の分布は、回復期血漿群とプラセボ群の間に有意差は認められなかった(オッズ比0.83、95%CI 0.52-1.35、P=0.46)。全死亡率は、回復期血漿群10.96%、プラセボ群11.43%、リスク差は-0.46ポイントだった。有害事象と重篤な有害事象は両群同等だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。...