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食道切除前のHbA1c値が術後の短期転帰と関連

2020年12月6日  Annals of Surgery

日本国内で、2015-17年にNational Clinical Databaseに登録されたがんによる食道切除術施行患者1万5801例を対象に、術前のHbA1c値と短期術後転帰の関連を検討。術前のHbA1c値が5.9%以下の患者は1万2074例、6.0-6.4%は1361例、6.5-6.9%は1097例、7.0-7.9%は909例、8.0%以上は360例だった。 その結果、術前のHbA1c値と吻合部漏出、手術部位感染(SSI)、肺炎、複合転帰のオッズ比に値依存的関連(value-dependent associations)が見られた。HbA1c値5.9%以下群に比べると、7.0-7.9%群(P<0.001)および8.0%以上群(P<0.031)に吻合部漏出リスク増加、8.0%以上群(P=0.001)にSSIリスク増加が、6.5-6.9%群(P=0.016)および7.0-7.9%群(P=0.002)に肺炎リスク増加、7.0-7.9%群および8.0%以上群(いずれもP<0.001)に複合転帰リスク増加が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちら...