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米COVID-19入院患者の半数が黒人・ヒスパニック系

2020年12月6日  専門誌ピックアップ

米国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者の転帰に人種・民族による差があるかを米国心臓協会の新型コロナウイルス(COVID-19)心血管疾患レジストリを用いて検討。全米88施設に入院したCOVID-19患者全例(7868例)のデータを解析し、院内死亡率との関連性を評価した。 人種の内訳は、33.0%がヒスパニック系、25.5%が非ヒスパニック系黒人、6.3%がアジア系、35.2%が非ヒスパニック系白人だった。ヒスパニック系・黒人患者は、非ヒスパニック系白人・アジア人患者よりも若く、保険未加入の傾向にあった。黒人患者は肥満、高血圧、糖尿病の有病率が高かった。黒人患者は機械的換気(23.2%)と腎代替療法(6.6%)の実施率が高かったが、レムデシビル投与率は低かった(6.1%)。全体の死亡率は18.4%で、その53%を黒人・ヒスパニック系が占めたが、非ヒスパニック系白人と比較した死亡率の調整オッズ比は、黒人0.93(95%CI 0.76-1.14)、ヒスパニック系0.90(同0.73-1.11)、アジア系1.31(同0.96-1.80)だった。 この記事への読者の皆様(...